家事審判と即時抗告
家事事件において「審判」という形式で家庭裁判所の判断が示された場合,その判断に対して不服がある当事者らは,高等裁判所に対し即時抗告という手続きをとることができます。
即時抗告ができる期限は,原則として審判の告知を受けた日か ...
DNA鑑定で自分の子どもでないとわかったとき
夫婦の婚姻期間中に、生まれた子どもについて、夫である父親が自分と子のDNA鑑定をした結果、自分の子どもではないとわかった場合に、法律的にはどうなるのでしょうか。
まず、夫と妻の婚姻関係はどうなるの ...
私立学校の学費と養育費
子供のいる夫婦が離婚をする場合,その子供の養育費を決めることになります。しかし,その子供が私立の学校に通っているために,授業料等の学費が高いという場合,子供を監護する親だけでこの学費を支払うことになれば,一方だけに過大な負担がかかるこ ...
子の引渡しについて(法制審での審議)
夫婦が離婚した場合には、親権者である方が親が子どもと一緒に生活して養育監護することとなりますが、親権者でない方の親が子どもを引き渡さない場合があります。
離婚後に,親権者でない方の親が子どもを連れ ...
離婚と住宅ローン②~オーバーローンの場合
今回は、離婚時に、ローンが残っている住宅が、ローン残額が住宅の価値を超えており、いわゆるオーバーローン(住宅を売却してもローンが残ってしまう状態)のケースについて解説したいと思います。
Ⅱ 住宅の価値 < ローン残額 の ...
夫婦の一方がした第三者との契約,借金について
前回は,夫婦間の借金について説明しました。今回は,夫婦のどちらか一方が第三者から借金等をした場合,他方に返済義務があるのか,について,考えてみます。
例えば,妻が夫に断りなく,自己名義でキャッシン ...
離婚前の財産の保全について~一方的な財産の処分を阻止するために
円満に暮らしていた夫婦でも,何かのきっかけで,夫婦仲が悪くなり,離婚の危機に直面することがあります。
離婚話が持ち上がって,離婚が成立するまでの間に,配偶者が勝手に自己名義の不動産や,価値のある動 ...
宝くじの当選金と離婚時の財産分与について
夫婦が離婚した場合には、婚姻期間中に形成した財産については、財産分与の対象となります。
また、通常、その割合は原則として2分の1とされています。
例えば、夫婦で貯めた預金は、預金の名義 ...
離婚と住宅ローン①~不動産の価値がローン額を超える場合
結婚して、住宅ローンを組んで自宅を持つ、というのは多くの夫婦が経験していることでしょう。
しかし、離婚時には、この住宅の処理をめぐって協議が難航する場面をよく目にします。
なぜこの問題 ...
不貞行為と慰謝料について
自分の配偶者が不貞(浮気、不倫)をした場合に、配偶者や不貞行為の相手に対して、慰謝料を請求することができます。
まず、男女の一方または双方に配偶者があるときの性的関係となる不倫、浮気と呼ばれる行為は、法律上では「不貞行為」 ...