遺言執行者の業務
遺言書などで、遺言執行者を指定した場合、次のような業務を行うこととなります。
まず、遺言執行者に指定された人は、相続が始まると、遺言執行者をやるのかどうか、返事をしなければいけません。
次に、遺言執行者の就任を受け入れると、主に以下のような仕事を行います。
①遺言執行者に就任した旨を相続人や受遺者(遺贈を受ける人)全員に通知する。
②遺産の調査をして財産目録を作成し、相続人全員に交付する。
③遺言書に子の認知がある場合は、就任してから10日以内に役所へ届出する。
④遺言書に相続人の廃除や廃除の取消しがある場合は、家庭裁判所に必要な手続きをする。
⑤遺言書の内容にもとづき不動産の名義変更、預貯金の解約・払戻し、その他財産の名義変更等の手続をする。
⑥全ての手続きが終了後、相続人や受遺者全員に業務終了の通知する。
この中で、遺言執行者の仕事で中心になるのは、不動産や預貯金などの名義変更等の手続になってきます。
遺言執行による手間や相続人間の公平性を考えると、弁護士などに依頼しておくこと方が安心できます。