グーグルの検索結果の削除命令!

先日、インターネットの検索サイト「グーグル」で自分の名前を検索すると、過去に犯罪行為に関わったとする記述が表示されるのは人格権の侵害だとして、男性が米グーグルに検索結果を削除するよう求めた仮処分申請について、東京地裁は、検索結果の一部の削除を命じる決定をしました。

 

男性は6月、グーグルの検索サイトについて、「過去の情報が表示され、生活を脅かされた」などと同地裁に仮処分を申し立て、グーグル側は、「各ウェブサイトの管理者に削除を求めるべきで、検索サイト側に削除義務はない」と反論していました。

 

東京地裁の決定は、グーグルのサイトに表示される記述が「素行が著しく不適切な人物との印象を与える」と指摘し、「表題と記述の一部自体が、男性の人格権を侵害しており、検索サイト側に削除義務がある」としました。

 

削除対象は、男性が求めた237件のうち122件です。

検索サイトに表示される検索結果自体の削除を命じる司法判断は異例で、今後、ネット上での中傷などに悩む人からの削除要請が増える可能性があると思います。

 

インターネットの記事は、一旦載ると検索結果などが半永久的に残り、いつまでもプライバシーが侵害されるという問題があります。

ヨーロッパでは同じような事件で、「忘れられる権利」があるということで、インターネットの削除要請が認められているようです。

 

皆さんはこの問題についてどのように考えますか?

 

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この記事を書いた人:津田和之弁護士

photo神戸山手法律事務所で弁護士に従事する傍ら、関西学院大学 大学院司法研究科教授も務める。また、役職として、加古川市コンプライアンス法務アドバイザー (2013年4月~)、西宮市法務アドバイザー (2015年4月~)、兵庫県児童虐待対応専門アドバイザー (2012年6月~)、加古川市審理員 (2016年4月~)、稲美町審理員(2018年5月~)、三田市オンブズパーソン (2020年4月~)