交通事故と高次脳機能障害
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医療の進歩により、交通事故で脳外傷を受けた被害者の方も、多くが救命されるようになりました。
しかし一方で、外見上は回復したように見えるものの、以前と同じ生活に戻れない被害者が多くいるのも事実です。

「物忘れがひどい」「攻撃的になる」「とっさの判断ができない」などの症状があらわれたら「脳外傷による高次脳機能障害」かどうか、考えてみてください。
脳が外傷を受けて生じる高次機能障害とは?
脳外傷による高次脳機能障害とは、交通事故で脳が損傷を受けたことによりその後、一見完全に回復したように見えても、認知障害、行動障害、人格変化が起きている状態をいいます。
あたらしいことは思い出せないといった「記憶・記銘力障害」や、注意力や集中力の著しい低下が見られる「注意障害」のほかに、感情のコントロールができなくなったり、物事に興味がなくなるなどといった症状があらわれます。
事故以前に比べて、「人格が大きく変化」したような場合など、この障害を疑う必要があります。
外見上ではわかりにくいこともあり、周囲も事故との関係を見逃しやすく診断が遅れる場合があります。
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詳しくは「ぶつかっていない交通事故」のページで神戸山手法律事務所の弁護士が詳しく解説しています。
高次脳機能障害の事例
- 以前は穏やかな人であったが、事故後は人が変わったように怒りっぽくなり、感情をコントロールできなくなってしまった
- 事故後、自分が考えていることを滑らかに話せなくなっただけでなく、相手の話すこともなかなか理解できなくなり、仕事に支障がでるようになった
- 事故後、物の置き場所を頻繁に忘れることが多くなり、新しい出来事も覚えられなくなった。そのため何度も同じことを繰り返し質問するようになった
- 人に指示してもらわないと何もできなくなり、計画性のない行きあたりばったりの行動をとるようになった
などが挙げられています。
<あわせて読みたい> 「示談成立後の後遺障害の請求について」
交通事故の被害者になった場合に、損保会社との示談の成立後に、示談したときには予想できなかったような後遺症が残ってしまうというケースがあります。
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