マイナンバー法案の閣議決定!

国民一人一人に番号を割り振って納税実績や年金など社会保障の情報を一元的に管理するマイナンバー法案を閣議決定したという報道がありました。

 

今日は,このマイナンバー法案について考えたいと思います。

 

法案では,各個人の所得水準や年金,医療などの受給実態をより正確に把握し,きめ細かく効率的な社会保障給付を実現することが目的とされています。

 

そして,2016年1月の利用開始を見込み,番号の当初の利用範囲は社会保障と税,災害対策に限定し,施行から3年をめどに範囲拡大を検討するそうです。

 

全国民に住民票コードを基に作成した番号を通知したうえで,申請者に顔写真を載せたICカードを交付し,税の申告や年金の受給申請に利用するとのことです。

 

これにより,行政事務の効率化や手続きの簡素化、また、脱税の防止などが期待できる反面が期待できるとされています。

 

半面、国が広範な個人情報を把握することから、プライバシーの保護や情報流出、悪用防止が課題とされています。

 

これに対しては,今回の法案では,情報漏えいを防ぐため,独立性の高い第三者機関の設置や情報漏えいに対する罰則などの措置を講じています。

 

以前からも,「国民背番号制」や「グリーンカード」ということで,何度も議論になりましたが,そのたびに,プライバシー保護や国家による情報管理などを理由にとん挫した経緯があります。

また一説には,こういった番号で管理することにより,自営業者などの所得の流れが全て把握されることになるため,根強い反対があると言われていました。

 

私は,個人的には,プライバシー保護や情報管理がきちんとできるのであれば,便利になり,いいのではないかと思っています。

 

皆さんは,どのように考えますか?