白石一文「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」

白石一文の「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」の上下2冊を読みました。

この作家の本は,全くの初めてで,古本屋でおもしろうそうかなと思って買って読みました。

この作家は,2010年に「ほかならぬ人へ」という本で直木賞を受賞しています。また,この本は山本周五郎賞を受賞しているようです。

 

ストーリーは,雑誌の編集長が,胃がんになったことを契機に,いろいろと人生を考えていく,またそれに伴う現代社会の問題を描くという感じですね。

本の内容は,そこそこおもしろいのですが,登場人物の人生観や世界観がストーリーとあまり関係なく延々と出てくるのが,どうかと思いました。

 

正直に言うと,上下2冊ではなく,半分にして1冊にまとめれば,いい作品だと思います。

興味のある方は,お読みください。