沢木耕太郎「流星ひとつ」

作家の沢木耕太郎の「流星ひとつ」を読みました。

 

この作家は、「深夜特急」や「一瞬の夏」などで有名なノンフィクション作家です。

 

特に、「深夜特急」は香港からスペインまでユーラシア大陸をバスなどで横断した旅の記録で、当時は非常に話題になりましたね。

 

この本は、歌手の藤圭子さんとの1対1でインタビューした内容をノンフィクションでまとめた小説です。

 

藤圭子さんは、「夢は夜ひらく」などで有名な歌手であるとともに、宇多田ヒカルの母親です。

 

インタビューは、1979年に藤圭子さんが29歳で引退する直前に行われ、まとめられたものですが、最近まで本としては出版されていませんでした。

藤圭子さんが2013年に自殺をした後、長期間、精神病であったなどど言われる中で、生前の藤圭子さんの真の姿を伝えたいということで出版されたものです。

 

藤圭子さんの人間としての純粋さ、歌手としての悩みや葛藤などがあふれ伝わる、非常に読み応えのある本です。

 

皆さんにお勧めしますので、一度、読まれてはいかがでしょうか。