冲方丁「天地明察」
冲方丁の「天地明察」上,下2冊を読みました。
この作家の作品を読むのは初めてでした。
この作品は,第7回本屋大賞などを受賞し,今年,映画化もされました。
作品の内容は,江戸時代前期の囲碁棋士で天文暦学者の渋川春海の生涯を描いたものです。
特に,改暦作業に携わるようになる過程やその作業の苦労などを描いています。
暦というのは,現代もそうですが,古来から生活だけでなく,農業などを行ううえでも非常に重要で,不可欠なものです。
そのため,暦を支配するものが国を支配すると言われ,古来より,暦の制定は皇帝が行ってきたと言われています。
「明察」というのは正しい答えという意味で,「天地明察」というのは,暦が合っているということです。
読みやすくておもしろい本ですので,皆さんも読まれてはいかがでしょうか?