12月2013

池井戸潤「銀行狐」

作家の池井戸潤氏の「銀行狐」を読みました。

 

 

この作家は、最近、境雅人主演のドラマの半沢直樹シリーズで有名な作家です。

古本屋でも、この作家の本は人気でなかなか手に入りにくくなっています。

 

この作品は、半沢直樹シリーズと同様に、銀行員と銀行を巡る小説ですが、5編の短編集となっています。

 

いずれの短編もストーリーは短いですが、読みやすくおもしろかったですね。

電車の中などで読みにはすごくいいと思います。

 

皆さんにお勧めします!!

 

相場秀雄「震える牛」

作家の相場秀雄の「震える牛」という作品を読みました。

 

この作家の本は初めてでしたが、書店でおもしろそうなので買って読みました。

WOWOWでドラマ化もされたようです。

 

内容は、殺人事件の捜査を中心に描いており、推理小説になるのだと思います。

ただ、殺人事件の捜査を通じて、現代のショッピングセンターや地方経済の状況などを描いており、社会小説の面もあります。

 

例えていえば、松本清張の「砂の器」のようなジャンルと考えてもらえればいいと思います。

 

 

小説は、読みやすくておもしろいですね。

お薦めしますので興味のある方はお読みください。

 

年末年始の事務所の業務について

当事務所の年末年始の事務所の業務は、以下のとおりです。

 

①~12月27日(金) 9時30分~17時30分 【通常どおり】

 

②12月28日(土)~1月5日(日)       【休 み】

 

③1月6日(月)~   9時30分~17時30分 【通常どおり】

 

ただし、事前に予約の連絡をいただいていた場合は、休み中も事務所での相談などに対応することも可能です。

 

どうぞよろしくお願いします。

百条委員会とは

東京都の猪瀬直樹知事が、医療法人「徳洲会」グループから5000万円の資金提供を受けていた問題をめぐり、辞任を表明しました。

辞任の直接の要因は、この資金提供の問題を審議するために、都議会に「百条委員会」が設置される動きがあったためと言われています。

 

この百条委員会とはどのようなものでしょうか?

今日はこの問題について考えてみたいと思います。

 

まず、「百条委員会」とは、地方議会が設置する特別調査委員会のことです。

 

地方自治法の第100条には、地方議会は「自治体の事務について調査し、関係者の出頭や証言を求めたり、記録の請求ができる」とあります。この第100条に基づき、必要に応じて地方議会が議決、設置するのが「百条委員会」です。

 

そして、百条委員会とほかの委員会の最大の違いは「調査権」にあります。議会には常任委員会や特別委員会が常設されていますが、これらの委員会は調査権までは認められていません。

 

 

しかし、百条委員会には、調査対象となっている関係者の出頭や証拠提出を求めることのできる「調査権」があり、正当な理由なく証言を拒んだりすると、禁錮や罰金が課せられる罰則規定があります。虚偽の証言を行ったときも同じです。百条委員会では、証言を二転三転させたりした場合、「偽証」に問われる可能性もあるわけです。

 

つまり、百条委員会が持つ調査権は、衆参両院における「国政調査権」と同じ性質のものといっていいでしょう。

 

したがって、百条委員会が設置された場合、猪瀬知事が理由もなく答弁を拒んだり、虚偽の答弁をした場合には刑事罰が課せられることになります。

このように、百条委員会とは強力な権限を持っています。

 

自治体法務に関することでの相談については、どうぞお気軽に当事務所までご相談ください。

 

三浦綾子「氷点」

三浦綾子の「氷点」を読みました。

この小説は、この作家の代表作でベストセラーになった小説です。

 

この本は読んでいなかったので、以前から気にはなっていたのですが、これまで読む機会がありませんでした。

先日、たまたま古本屋で見に留まり思わず買って読みました。

 

内容は、病院の夫婦の3歳の子どもが殺され、その殺人犯の娘を養女に迎えて育てていく中での、人間模様を描いた小説です。

 

人の心の中の憎しみ、嫉妬や様々な葛藤を描いた小説で、力量ある作家でなければ描けない非常に優れた小説だと思います。

 

人間とは何かとか、親子とは、夫婦とは何か、などを考えさせられる小説です。

 

皆さんの中には読まれたことがある方も多いと思いますが、読んでいない方はお薦めしますので、一度読まれてはいかがでしょうか?

 

性同一障害と親子関係について

先日、「性同一障害」で性別を女性から変更した男性について、最高裁は、第三者から提供された精子で妻との間にもうけた子を、法律上の子と初めて認めました。

 

これは、「妻が婚姻中に妊娠した子は夫の子と推定する」という民法772条を厳格に適用したもので、血縁よりも、夫婦の実態の有無という婚姻関係を重視し、親子関係の存在を推定すべきだと判断しました。

 

これまで、性別を変更した人が、非配偶者間の人工授精で子をもうけても、法務省は「血縁がないのは明らか」として、「嫡出(ちゃくしゅつ)子」(結婚している夫婦の子)として認めてきませんでした。

 

しかし、生まれながらの男女の夫婦が非配偶者間の人工授精による不妊治療で子をもうけた時は嫡出子として受理される実態があり、その取り扱いの差が問題になっていました。。

 

今回の最高裁の判決は、血縁関係にないことが明白な男性と子を戸籍上の「親子」と認定し、従来の「血縁重視」の考えにとらわれず、「生まれながらの男性と同じように『父親』と認めてほしい」という訴えに応えたものです。

 

私はこの判決は画期的なものであり、結論には賛成です。

 

ただ、この問題は、非配偶者間の人工授精による子について、だれを父にするかを定めた明確な法律はないことにあると思います。

 

今回の決定で法務省は対応の見直しを迫られ、議論が立ち遅れている国会にも、早急な法整備が求められるのではないでしょうか。

 

身近な法的なトラブルで、お悩みの方はどうぞお気軽に当事務所までご相談ください。

 

 

 

 

従業員の兼業・兼職と懲戒解雇

従業員が、勤務先の就業規則の兼業・兼職禁止の定めに反し、兼業や兼職(以下「兼業等」といいます。)を行っている場合に、どのような法的な問題があるのでしょうか?

 

今日は、この問題について考えてみたいと思います。

 

多くの企業では兼業等を就業規則上の懲戒解雇事由としています。

そこで、かかる規定を使って懲戒解雇できるかが問題となります。

 

この点、就業時間外は本来労働者の自由時間のはずであり、就業時間外に兼業等を行うことも自由なはずです。

しかし、就業時間外に十分に休養し、就業時間に最大限の能力を発揮してもらうことは、誠実な労務提供の基礎的な条件といえますし、労働者が兼業等を行うことで会社秩序に様々な悪影響を与える可能性もあります。また、兼業が同業他社の場合には、企業秘密の漏えいの問題もあります。

 

このことから、裁判例は、特別の理由なく兼業等を全面的に禁止することやごく短時間の労働のみをさせるアルバイト労働者に対しても大幅に兼業禁止を課す等、その規定があまりに不合理でない限りは兼業等禁止規定の有効性を認める傾向にあります。

 

もっとも、それに基づいて懲戒解雇までできるかについては、当該禁止にあたる場合を限定的に解することで、解雇が認められる範囲を限定している点に注意が必要です。

 

すなわち、形式的に兼業等にあたるとしても、①これまでに会社が黙認するような社内慣行があった場合、②会社秩序を乱すことがない場合、③会社に対する労務の提供に支障がない場合については、懲戒解雇は認められない傾向にあります。

 

このように、裁判例においては、労働者の職業選択の自由などへの配慮から、形式的に兼業等にあたる場合であっても、兼業等による基づく懲戒解雇まではなかなか認めない傾向にあります。

 

労働問題に関する紛争についてお悩みの方は,どうぞお気軽に当事務所までご相談ください。

 

 

矢口敦子「償い」

矢口敦子の「償い」を読みました。

この作家の本は初めてですが、この作品は60万部を超えるヒット作らしいです。

また、この作品は昨年12月にNHKでドラマ化をされた作品です。

 

ジャンルは、ミステリーですね。

子どもの病死と妻の自殺によりホームレスになった元医師が、連続殺人事件に巻き込まれて、その犯人捜しをするというストーリーです。

また、その中での元医師の心の葛藤や絶望などの心理描写をていねいに描いています。

 

読みやすくておもしろ本だと思います。

興味のある方は読まれてはいかがでしょうか。

 

初冬の山歩き!

日曜日の午後に地下鉄県庁前駅から大師道を通って大竜寺まで歩きました。

 

コース自体は片道1時間ぐらいで標高差も20m程度のゆるやかなコースです。

 

今回は少し時期が遅いかなと思ったのですが、大竜寺の手前の山道にある紅葉の綺麗なジャズ喫茶でコーヒーを飲もうと思って行きました。

この喫茶店は、神戸のジャズの演奏家が経営しており、3年ぐらい前から休みの日に営業しています。

   

店内はジャズが流れ、コーヒーは美味しいですし、紅葉がとても綺麗で最高です。

また春も桜の花が綺麗でとてもいいです。

 

今回はすでに紅葉は終わっており、また店内は満員でしたので、店には寄らずに帰ってきました。

少し残念ですが、いい運動にはなりました。

離婚と子どもの親権

夫婦に未成年の子どもがいる場合、夫婦のどちらか一方を親権者として定めなければならず、そのうえで、それを明記しなければ離婚届は受理されません(民法819条2項、戸籍法77条2項)。

 

そして、離婚する場合に、どちらが子どもの親権者となるかについて譲らずに争いとなることが多くあります。

 

今日は、離婚の場合の子どもの親権者について考えたいと思います。

 

「親権者」とは、未成年の子どもを養育監護し、その財産を管理し、その子を代理して法律行為をする権利を有し、義務を負う者のことです。

親権者が有する権利義務のうち、養育・監護に関する権利義務を「身上監護権」(民法820条)、財産に関する権利義務を「財産管理権・代理権」(民法824条)と呼んでいます。

婚姻中の夫婦は、双方が親権者として権利義務を負っており、共同親権者となりますが、離婚すれば、親権者をどちらか一方に定めなければなりません。

 

夫婦の協議により離婚後の親権者を定めることができない場合は、裁判所が、夫婦双方の事情、子どもの事情など、あらゆる事情を考慮してどちらが親権者として良いか判断します。

一言でいえば、夫婦のどちらが親権者になることが「子の利益のため」になり(民法819条6号)、子どもの幸福に適するかです。

それは将来を見据えた監護の継続性と子どもの安定性が大前提となります。

 

裁判例に現れた具体的な事情としては、次の①と②があげられます。

①父母の事情

監護に対する意欲〔子に対する愛情の度合い)や監護に対する現在および将来の能力(親の年齢、健康状態、時間的余裕、経済力、実家の援助など)、生活環境(住宅事情、居住地域、学校関係)などがあります。

 

②子の事情

子の年齢、性別、子の意思、心身の発達状況、兄弟姉妹の関係、環境の変化による影響の度合い、親や親族との情緒的結びつきなどがあります。

 

これ以外にも、その他の事情として、次の③~⑥が重視される傾向にあります。

③継続性の原則

これは、これまで実際に子を監護してきた者を優先させるという考え方です。

 

④子の意思の尊重

15歳以上の未成年の子に関しては、親権者を定める場合、子の陳述を聴かなければなりませんが、裁判所は15歳未満であっても、子の意思を確認しているようです。

 

⑤兄弟姉妹不分離の原則

兄弟姉妹を一緒に育てることを原則とする裁判例があります。

 

⑥母親優先の原則

乳幼児については、特別の事情がない限り母親に監護させることが子の福祉にかなうとした裁判例があります。

 

裁判所では、これらの事情を総合的に考慮して、最終的に夫婦のどちらが親権者になることが「子の利益のため」になり、子どもの幸福に適するか判断して、親権者を定めることとなります。

 

当事務所では、離婚問題について、弁護士があなたの立場に立って、最も妥当な解決策を提示し、迅速かつ適切に対応します。

 

離婚の問題でお悩みの方は、ひとりで悩まずに、どうぞお気軽に当事務所までご相談ください。

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