残業代と付加金について

残業をしたのに,残業代が支払われていないと言った場合,労働者は会社に対して,未払い残業代を請求することができます。

 

このとき,労働者は,未払いの残業代と併せて,「付加金」という金銭も会社に請求することができるのはご存じでしょうか。

 

付加金とは,残業代など,会社が労働者に対して支払うべき金銭(金銭の内容は法律で定められています。)の支払を怠った場合に,その未払い額と同額を上限として支払いが認められる場合がある金銭で,訴訟となった場合に,裁判所が,会社に対して支払を命じることが認められています。
つまり,会社は労働者に対して,最大で未払い額の倍の金額を支払わなければならない場合があることになります。

 

この付加金は,労働者に対して支払うべき金銭の支払を怠った会社への制裁としての性質をもちます。法律はこのようなペナルティを用意することによって,会社が労働者に不足なく適切に残業代を支払うよう,促しているのです。

 

残業代は,時効にかからない過去2年分まで請求することができますが,この付加金や,遅延損害金を合算することによって,請求額が未払い額を大きく上回る金額となるようなケースも珍しくありません。

 

ただ,注意しておかなければならないのは,この付加金は訴訟上でしか請求できないという点です。

また,裁判所には,付加金の支払を命じる義務はなく,様々な事情を総合的に見て,会社に付加金を支払わせるべきかを判断しますので,付加金が認められないケースも当然存在します。

 

残業代に関することでお悩みの方は,当事務所までお気軽にご相談ください。