自転車安全利用条例の検討!?

先日の新聞で、兵庫県が、自転車の事故対策を総合的に進めるため、自転車安全利用条例の制定を目指す方針を明らかにしたとの報道がありました。

 

それによれば、2014年度に有識者らでつくる検討委員会を設け、事故防止策や自転車保険の加入促進など、条例に盛り込む内容を議論するとのことです。

 

そして、検討委員会のメンバーには自転車の販売者や利用者らも加え、安全利用に向けた総合的な対策を議論する。自転車事故の被害者救済や加害者の負担軽減の観点から、自転車保険の加入義務化を条例に盛り込むことも検討するということです。

 

近年、自転車の事故は増加しており、自転車事故による賠償額が1億円近くになるという判決もありましたが、自転車の賠償保険の加入率は数%と言われています。

 

自転車の安全について、交通ルールや駐輪について定めた条例は全国的にもありますが、賠償保険の加入を義務付けるのは、全国的にもないと思います。

 

自転車は子どもから高齢者まで年齢を問わず利用されている乗り物ですし、手軽であるがゆえに事故に備える必要があると思います。

私は、賠償保険の加入の義務づけには賛成です。

 

今後の動向に注目したいと思います。

 

交通事故などの法的なトラブルでお悩みの方は、お気軽に当事務所までご相談ください。

 

この記事を書いた人:津田和之弁護士

photo神戸山手法律事務所で弁護士に従事する傍ら、関西学院大学 大学院司法研究科教授も務める。また、役職として、加古川市コンプライアンス法務アドバイザー (2013年4月~)、西宮市法務アドバイザー (2015年4月~)、兵庫県児童虐待対応専門アドバイザー (2012年6月~)、加古川市審理員 (2016年4月~)、稲美町審理員(2018年5月~)、三田市オンブズパーソン (2020年4月~)