司法試験の改正法案について

先日、政府が、司法試験の受験回数制限を現在の「5年で3回」から「5年で5回」に緩和する司法試験法改正案を24日召集予定の通常国会に提出する方針を固めたという新聞報道がありました。

改正法案が成立すれば平成27年の司法試験から適用される見通しということです。

 

司法試験では、平成18年に制度が大きく変わったあとは、法科大学院卒業後、5年間で3回という受験制限がありました。

 

他方で、合格率が概ね25%程度という中で、法科大学院修了後すぐに司法試験を受験しない「受け控え」が目立ち始めていました。

実際に、毎年、出願者のうち2割近くが実際には受験しないという現状がありました。

 

これは回数制限が受験生にとって過度の心理的負担になっているという面があったと思います。

 

今回の改正案は、5年間という年数は変えずに、受験回数は5回まで認めるというもので、私はこの案には賛成です。

そもそも何故5年間で3回なのかという明確な理由もありませんし、受験生の心理的な負担を考えれば、妥当な改正だと思います。

 

 

また、改正法案には、短答式試験を現行の7科目から3科目(憲法、民法、刑法)に減らすことも盛り込まれるようです。

 

こちらの改正は、賛成反対いろいろ意見はあると思いますが、いずれにしても、受験生にとっては非常に重大な変更ですので、あまりコロコロと変えることのないようにすべきだと思います。

 

いずれにしても、努力をした学生が報われるような制度になればと思います!