重松清作「十字架」
作家の重松清の「十字架」を読みました。
この作家は、「流星ワゴン」、「定年ゴジラ」、「とんび」のほか、有名な作品が多くある最近人気のある作家の一人です。
私もこの作家の本は比較的多く読んでいると思います。
今回の作品は、「いじめ」をテーマとした小説です。
ただ、いじめで自殺した少年の受けたいじめではなく、自殺した少年の遺書に「親友」と名指しされた生徒のことを中心に描いています。
遺書で親友と呼ばれた生徒は、実は親友といえるほどの関係ではなく、クラスのいじめをただじっと見ていただけの存在でした。
その生徒の心の葛藤、自殺した生徒の家族の悲しみとその家族との交流、そしてその生徒の大人への成長と心の成長などを描いています。
いじめの問題について、いじめそのものではなく、違う視点から描いていますが、いじめ問題について本当に考えさせられる素晴らしい作品だと思います。
私は、この作品は、ぜひ多くの人に読んでいただけたらと思います。
皆さんにお勧めしますので、興味のある方は読まれてはいかがでしょうか?