7月2014

自筆証書遺言について

遺言には、大きくは自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言があります。

 

今日は、このうち、自筆証書遺言について考えてみたいと思います。

 

自筆証書遺言は、 最も容易な遺言方式で、それ自体には特に費用も要しない遺言です。

 

では、自筆証書遺言に必要不可欠な条件はあるのでしょうか>

民法では、「自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない。」(968条1項)と規定しています。

 

自筆証書遺言の条件としては、まず、「自分で全文を書くこと」があげられます。

 

したがって、誰かに代わって書いてもらう「代筆」もワープロ文書も無効となります。

特に、ワープロ文書などは偽造変造がしやすいということで認めれていませんので、注意が必要です。

 

次に、必ず平成○○年4月1日などと、日付をはっきりと書くことです。

日付がないものも無効となります。

 

例えば、「結婚記念日に際して」、「4月吉日」などと書いても無効となるので注意が必要です。

これは、遺言は新しいものほど有効となるため、日付がはっきりとしないと、どちらが後で書いた新しい遺言かがわからなくなるからです。

 

3番目は、自分の名前を必ず、フルネームで明記することです。

 

4番目は、印を押すことです。

実印でなくても印が押してあれば構いません。

 

それから、自筆証書遺言で、面倒なのは、訂正の方法です。

これは民法968条2項に規定があり、はっきりとその箇所を指定して訂正し、「訂正何字加入何字」ときちっと書いて、書いたうえに判を押して直すということが必要となります。

 

このような事務作業に慣れていない方は、訂正がある場合は書き直した方が安全だと思います。

 

最後に、自筆遺言の場合は、亡くなったときに、すぐに開封することはできませんので注意が必要です。

死後に遺言が見つかった場合は、相続人が家庭裁判所に出向き、裁判所が開封して、そして検認という判を押し、はじめてその自筆証書遺言が確認されます。

 

このように、自筆証書遺言は、書く方は比較的簡単でも、亡くなったあとになって、まわりの人には検認手続きという面倒がかかることとなります。

 

ただ、自筆証書遺言は、公正証書遺言よりも費用は安く、簡単に書けること、遺言を書いた事実やその内容を秘密にできるなどの大きなメリットがあります。

特に、遺産がそんなに多くない場合に、自分の人生のエンディングノートととして書くのにはお勧めかもしれません。

 

当事務所では、自筆証書遺言の作成支援、遺言の保管、遺言の執行を一括して行っています。

相続や遺言作成などで、お悩みの方は、どうぞ当事務所まで、お気軽にご相談ください。

 

 

有川浩「ヒア・カムズ・ザ・サン」

作家の有川浩の「ヒア・カムズ・ザ・サン」を読みました。

この作家は、「阪急電車」、「フリーター家を買う」、「図書館戦争」、「県庁おもてなし課」といった作品で有名な女性の作家です。

 

この作品は、小さい頃に別れた父と娘が20年ぶりに再会するというストーリーですが、そこに隠された秘密や嘘、また人間の優しさや愛情が入り交じった心温まる作品です。

 

またこの作品は、キャラメルボックスという劇団で舞台化された作品です。

キャラメルボックスは僕の好きな劇団で、年に2回程度、新神戸の劇場で舞台があるうち、1回は必ず観に行っています。

 

読みやすくていい本なので、皆さんにお勧めします!

永住資格を持つ外国人に対する生活保護法の適用

永住資格を持つ中国籍の82歳の女性が、生活保護申請を却下した大分市の処分は違法だとして、市に処分の取り消しを求めていた訴訟の上告審判決で、最高裁は、先日、外国人には生活保護法は適用されないという初めての判断を示しました。

 

これまで、生活に困窮した外国人への生活保護費の支給は、永住資格を持つ人や難民認定された人などを対象に、人道上の観点から自治体の裁量で行われています。

厚生労働省によると、世帯主が外国人で生活保護を受給している家庭は、12年度で計約4万6千世帯(約7万5千人)いるそうです。

 

厚労省は、審査では外国人と日本人とを区別していないとしていますが、外国人は法的に保護されないため、申請が却下されても不服申し立てはできないとされてきました。

 

今回の裁判では、外国人が法的にも保護の対象になるかどうかが争いになり、2審の福岡高等裁判所が「法的な保護の対象だ」と判断したため、国が上告していました。

 

この問題について、最高裁は、「生活保護法が保護の対象とする『国民』に外国人は含まれない」とする初めての判断を示しました。

そのうえで「法的保護の対象を拡大するような法改正もされておらず、外国人は自治体の裁量による事実上の保護の対象にとどまる」と指摘して、2審の判決を取り消しました。

 

もちろん、今回の最高裁判決はあくまで法律の解釈を示したもので、自治体が裁量で行っている外国人への生活保護には直ちに影響を及ぼさないものとみられます。

 

確かに、生活保護法1条は、「すべての『国民』に対し」と規定しており、文言上でみるかぎり、最高裁の解釈もやむをえないように思います。

 

ただ、日本は内外人平等を義務づけた難民条約を締結していることに照らせば、外国人への生活保護は、「恩恵であり、権利ではない、権利を奪われても争えない」というのは正直疑問に思います。

 

私は個人的には、今回の最高裁判決の結論は、仕方がない面があるものの賛成はしかねます。

 

皆さんはどのように考えますか?

 

法的なトラブルでお悩みの方は、どうぞお気軽に当事務所までご相談ください。

 

 

 

 

 

 

無料法律相談会の開催案内!!

神戸山手法律事務所では、7月26日(土)に無料法律相談会を開催します!

 

時間は、13時~17時の間です。

相談は1組あたり30~40分程度で、4組程度を予定しています。

 

場所は、神戸山手法律事務所(JR神戸駅から北へ徒歩3分、湊川神社すぐ前)の相談室で行います。

 

 

内容は、交通事故、離婚、相続・遺言、労働問題、借金などの法的トラブルについて、当事務所の弁護士が個別面談による法律相談を行います。

 

ただし、当事務所で初めての相談の方に限ります。

 

相談料は無料です。

 

完全予約制ですので、希望される方は事前に当事務所まで電話(078-335-5122)で申込みください。

 

基本的には先着順(4組程度)としますので、希望者多数の場合はご容赦ください。

 

弁護士による個別無料相談ですので、法的なトラブルでお悩みの方は、どうぞ安心してお申込みください。

法律上の親子関係とDNA鑑定

DNA鑑定で血縁関係が否定された場合に法律上の父子関係を取り消せるかが争われた訴訟の上告審で、最高裁は、先日、父子関係を取り消すことはできないとする判決を言い渡しました。

 

これは、妻が結婚中に妊娠した子は夫の子とする民法の「嫡出推定」規定は、DNA鑑定の結果より優先されるとの初判断を示したことになります。

 

最近は、民間のDNA鑑定の普及で血縁関係の確認は容易になっているが、いったん定まった親子関係を後の鑑定で取り消せるようになると子への不利益が大きいと判断したものと思われます。

 

ただ、5人の裁判官のうち2人は、家族の実情によっては嫡出推定の例外を認めるべきだとする反対意見を述べた。日本社会では血縁関係を重視する考え方も根強く、今後も議論を呼びそうだ。

 

最高裁判決が、親子関係の取り消しを認めず、訴えを起こした原告側の敗訴が確定したため、法律上の親子間では相互の扶養義務や相続の権利などが認められることになります。

 

最高裁は、判決理由で、嫡出推定について「子の身分の法的安定性を保持するのに合理的」と指摘したうえで、「科学的証拠で生物学上の父子関係がないことが明らかになっても、法的安定性の保持は必要」と判断し、「法律上の父子関係と生物学上の父子関係が一致しないこともあるが、民法は容認している」と結論づけた。

 

私は、子どもの法的関係の安定性を優先すべきであると考えますので、基本的には最高裁判決の結論に賛成です。

ただ、例外的な場合には柔軟な判断も必要であると思います。

 

この問題は難しいと思いますが、皆さんはどのように考えますか?

 

離婚・相続など親族関係を巡る法的なトラブルでお悩みの方はどうぞお気軽に当事務所までご相談ください。

 

偏見の心

「偏見」ということについて、皆さんはどう考えますか?

「偏見」とは、辞書では、かたよった見方・考え方。ある集団や個人に対して、客観的な根拠なしにいだかれる非好意的な先入観や判断とされています。

 

自分には関係がない。自分は偏見など持っていない。そう断言できるでしょうか。

 

私は、「偏見」という言葉を聞くと、私が兵庫県の職員であったときの出来事を思い出します。

これは当時、新聞でも報道されましたが、ある公営住宅において、ある特定の外国籍の方が急増するとともに、それらの人々が住宅のルールを守らないことを理由に、自治会がある特定の外国籍の方の受け入れをストップして欲しいと管理側に要望がありました。

自治会の主張では、ある特定の国籍の方は、夜に大声で騒ぐ、ゴミ出しのルールを守らない、また住宅敷地内で犯罪行為が他多発しているなど住宅のルールを無視しており、これ以上受け入れるのであれば、自治会は解散するとということでした。

これを受けて、管理側は、一時的な措置として、ある特定の外国籍の方の公営住宅への入居をストップしました。

 

しかし、これは公営住宅という性質上、当然に許されることではありません。ルールを守らない方がいるのであれば、その方にルールを守らせるべきであります。

特に、文化も違い、日本語の分からない外国籍の方には、日本の住宅のルールを十分に説明する努力も必要だと思います。

また、ルールを守らない住民は、おそらく特定の外国籍の方だけでなく、日本人にもいます。

 

そのときに、ある外国人の支援をしている団体の方から、「ある特定の国籍の一部の方がルールを守らないからといって、その特定の国籍の方が全てルールを守らないかのようにいって、生活に困って入居を申し込んでいる何の責任もない人を、その特定の国籍の人であることを理由に排除するというのは、これを偏見だという。」と言われました。

 

そのとき、私は基本的に、特定の国籍の方を排除することは許されないという点では、この団体の方と同じ意見でしたが、「偏見」という言葉には少なからずショックを受けたことを覚えています。

というのは、そのときに、自分の心の中のどこかに同じような偏見がなかったのだろうかと感じたからだと思います。

 

私は、このときの住宅管理の担当の方を一方的に責めようとも思いませんし、自分にその資格があるとも正直思いません。

私たちは、日頃は偏見などもいないと思っていても、多くの人は、残念ながら、何か事件があったりした場合には、心の中に偏見がもたげてくることがあります。

 

本当に大切なことは、自分の心の中にある偏見や心の弱さの存在を否定するのではなく、それをしっかりと見つめ、向き合い、自分に問い直し、それを乗り越えていく不断の努力をすることではないでしょうか。

 

こんな偉そうなことを言う資格が自分にあるとは思いませんが、できれば、いつか自分自身このようになりたいと思っています。

当事務所のまじめに生活している人を守りたいというモットーには、このような気持ちも込められています。

 

遺言の掟8か条~第六条!!

遺言を書く場合に、注意すべき点が何点かあります。

これから、「遺言の掟8か条」として遺言を書く際の注意点やアドバイスをしてきたいたいと思います。

 

今回は、「第六条」です。

第六条 「遺留分を考慮すべし!」

 

相続人(兄弟を除く)には法律で最低限認められた遺留分があります。

その遺留分を無視した遺言はトラブルの元です。

 

裁判を起こされれば、必ず負けます。そのような醜い相続争いを避けるために遺言はあります。

 

やりたくない相続人に対しても遺留分を満たすような遺言を作るべきでしょう。

もし、遺留分を無視した遺言とする場合は、その理由を付言などに書いておきましょう。

 

遺言の作成などでお悩みの方は当事務所までお気軽にご相談ください。

当事務所の弁護士が貴方の立場に立って最も適切な方法をアドバイスします。

 

 

誉田哲也「アクセス」

作家の誉田哲也氏の「アクセス」を読みました。

この作家は、竹内結子主演でドラマ・映画化された「ストロベリーナイト」などの姫川刑事のシリーズなど警察小説で有名な作家です。

 

この作品は、ホラー作品で、ストーリーは、インターネットの無料プロバイダに登録したこ学生に起こる奇怪な事件を描いています。

 

僕は、ほとんどどんなジャンルの小説でも読みますが、ホラーだけがどうも苦手です。

映画もそうですね。

 

この小説はホラー大賞を受賞したということですので、きっとおもしろくて人気のある小説だと思うのですが・・・。

 

興味のある方は読まれてはいかがでしょうか。

 

遺言の掟8か条~第五条!!

遺言を書く場合に、注意すべき点が何点かあります。

これから、「遺言の掟8か条」として遺言を書く際の注意点やアドバイスをしてきたいたいと思います。

 

今回は、「第五条」です。

第五条 「夫婦相互遺言にすべし!」

 

奥方の多くは自分が長生きするものとして、夫にだけ遺言を書かせ、預貯金だけは自分の名義にしています。

 

もし奥方が先に死亡すると、預貯金の払出しが困ります。

また、子供のいない夫婦であれば、最終的に夫婦の両方が死亡した場合には財産はどうするのか決めておく必要があります。

 

「私が先に死亡したらあなたに全て相続させます」「あなたが先に死亡していた場合は姪の○○真央に全て遺贈します」などの夫婦相互遺言を作成すべきです。

 

ただし、夫婦二人の共同遺言(一つの用紙に二人分を書く)は禁止です。

無効な遺言となってしまいます。

 

遺言の作成などでお悩みの方は当事務所までお気軽にご相談ください。

当事務所の弁護士が貴方の立場に立って最も適切な方法をアドバイスします。

 

 

百田尚樹「影法師」

作家百田尚樹の「影法師」を読みました。

この作家は、最近映画化された「永遠のゼロ」や「ボックス!」などで有名な作家で、最近非常に人気があります。

 

この小説は、この作家に珍しく時代小説ですが、男の友情や生き様を描いたとても面白い小説です。

この作家は文章が非常に読みやすくて、うまいですね。

 

皆さんにお勧めしますので一度読まれてはいかがでしょうか。

 

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