住民訴訟の賠償限度額に関する地方自治法の改正案について
先日、新聞記事で、総務省が、自治体の公金支出をめぐる住民訴訟制度で、首長や職員に過大な賠償責任が課されるケースがあることを踏まえ、個人の過失が軽い場合には賠償の限度額を設定できる規定を設ける地方自治法の改正案を、開会中の通常国会への提 ...
遺産分割の無効・取消し①
一旦、遺産分割協議によって成立した遺産分割は、無効や取消となる場合を除いて、原則として相続人全員の同意がない限りやり直すことはできません。
では、遺産分割協議が無効・取消しとなるのはどのような場合でしょうか。
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約8年間の別居後、有責配偶者である夫から離婚訴訟を提起された事例
今回は、私が担当した有責配偶者である夫からの離婚請求訴訟について紹介したいと思います。
(有責配偶者と離婚について詳しくは「有責配偶者からの離婚請求」へ)
有責配偶者からの離婚請求まず、このケースでは、妻が依頼 ...
交通事故による後遺障害等級の認定手続きについて~事前認定と被害者請求~
交通事故により受傷し、継続的な治療を必要とする場合、医療費については、相手方の任意保険会社が自賠責分も立て替えて支払うケースがほとんどです。
そして、一定期間治療をしたけれども、後遺症が残ってしまった場合、相手方の任意保険会社 ...
自殺のあった不動産の物件
不動産物件において、過去に当該場所で残虐な殺人事件があったり、自殺があったりすることがあります。
一般に、売買において、物件に瑕疵がある場合には、買主は瑕疵担保責任を追及することができ、売買契約の解除権や損害賠償請求権を売 ...
後遺障害の加重~後遺障害は1度しか認定されないのか
交通事故による後遺障害とは、症状固定した時点で、これ以上治療しても直らない、身体に存する障害となっています。
つまり、自賠責で認定された後遺障害は、「一生回復しない」ということが前提となっています。
したがって、交 ...
預貯金と遺産分割
先日、最高裁の大法廷の決定で、亡くなった人の預貯金を親族がどう分け合って相続するかについて、「預貯金は法定相続の割合で機械的に分配されず、話し合いなどで取り分を決められる『遺産分割』の対象となる」との判断が示されたとの報道がありました ...
河川内での子どもの事故についての国家賠償請求
今日は、少し前に、河川内で遊んでいた子どもがコンクリートブロックで重傷を負うという事故についての国家賠償請求事件を担当して、最終的に裁判上の和解をして解決した事件を紹介したいと思います。
この事故は、当時、小学生の子どもが ...
自己破産で友人・知人・家族などからの借金がある場合
自己破産の申し立てを行う際に、友人や知人、家族などからの借金がある場合にはどのように扱えばいいのでしょうか?
返済が厳しくなってくると、つい家族や友達からも借金したりしてしまう人も多いでしょう。
ここでは、このよう ...
交通事故の物損の賠償額
今回は交通事故による自動車の修理費について考えたいと思います。
例えば、交通事故で壊れた自動車が、新車価格200万円、現在の中古車市場での売値100万円、買値80万円、修理費が120万円とした場合、自動車自体の物的損害とし ...