離婚時の財産分与について②

今回は、財産分与のうち、「清算的財産分与」について説明します。

財産分与のうちでもっとも中核となるのが,清算的財産分与です。

これは「結婚している間に,夫婦間で協力して形成・維持してきた財産については,その名義のいかんにかかわらず夫婦の共有財産と考え,離婚の際には,それぞれの貢献度に応じて公平に分配しよう。」という考え方です。

そして、婚姻期間中に取得した預貯金、不動産、自動車、退職金などの一切の財産は、原則として夫婦の共有財産となり、清算的財産分与の対象となります。

なお、婚姻前からの所有している財産や婚姻期間中に取得した財産であっても、相続などで夫婦の協力で形成されたものではない財産は、特有財産として、清算的財産分与の対象外となります。

また、清算的財産分与においては、夫婦の貢献度は、原則として対等と扱われ、共有財産は2分の1ずつに分割されます。

清算的財産分与は,離婚原因があるか否かによっては左右されず,あくまで2人の財産を2人で分けましょうという考え方に基づくものです。そのため,清算的財産分与は,離婚原因を作ってしまった側である有責配偶者からの請求でも認められることになります。

なお、清算的財産分与では、いつの時点の財産を財産分与の対象とするかという基準時が問題となりますが、通常は、別居が先行しているケースでは「別居時」とされています。

財産分与や離婚など、夫婦間のトラブルでお悩みの方はどうぞお気軽に当事務所までご相談ください。